コラム

夏の植物園で見つけた、小さな驚き

植物園は、静かに観察する場所だ。急がず、立ち止まり、葉の裏に宿る小さな世界に目を向けると、驚きがそこにある。

梅雨明け直前の朝、植物園は緑の香りに満ちていた。湿気を帯びた空気の中を歩くと、葉の表面にびっしりと水滴が宿っているのが目に入った。

熱帯温室の世界

熱帯温室に入ると、気温と湿度が一気に上がる。巨大なビクトリア・アマゾニカの葉が水面に浮かび、その中心に白い花が咲いていた。

植物の時間は、人間の時間とは違う。一週間かけてゆっくりと開く花、数十年をかけて大きくなる木。

そのスケールに触れると、日常の忙しさが少し遠くなる。植物園は、時間の流れ方を思い出させてくれる場所だ。